こんにちは、翔馬(@shouma911)です。
以前も記事にしましたが、借金なんかで自害するのは愚の骨頂です。
何のために破産法が有るのかの意味をよく考えて下さい。
私も今回の手続きで『自己破産』は2度目ですが、まだ生きています。
正直、1回、自害をしてしまいましたが、タオルの結び目がとけて、意識は失いましたが、結果的には生きています。
まあ、今回で2度目の自己破産なので、自己破産は出来ても『免責』の許可が出ない場合も想定されますが…。
免責とは、自己破産をした後、借金を返済する必要がないと裁判所で認めるものです。
仮に自己破産が出来たとしても、『免責』がおりないと借金は残ります。
お品書き
借金を苦にし、2人の知り合いが自害してしまった。
これはもう20年ぐらい前のお話しなのですが、取引先の社長が2人連続で自害をしてしまいました。
二人共に実直な方で、非常に真面目な性格で、共に事業の資金繰りが上手く行かずに不渡りを出す前日に自害してしまいました。
その2人の社長さんとは、割と深い仲で、お酒をご馳走になり何度も飲みに行ったぐらいに仲の良かった社長が2人です。
業種は共に違いますが、葬儀に参加した時は、なんで…。
って思ってしまいました。
その2人の社長と懇意にしていた、これまた仲の良かった社長が、一言、『借金ぐらいで死ぬ事はないのに…馬鹿な奴だ…』と、涙を流しながら語っていたのが印象に残りました。
確かに、その社長の言う通り、借金なんかで死ぬ事はないのかと痛切に思ってしまいます。
共に一企業の社長さんでしたが、本当に真面目で、気さくな良い社長ばかりでしたが、共に借金の返済日の前日に自害をしていました。
ケース1・A社長の場合。
先に亡くなった社長さんのお話しですが、小売業を営んでおり、長年最初の店舗で頑張って売り上げを伸ばし、順調な利益を出していました。
そこに、その小売業の上層部から、『お前も頑張っているから、新しい店舗で頑張ってみないか?』と声をかけられ、納得し、新たな店舗で営業を始めました。
そこの会社はボランタリーチェーンで、本部が頂点で、その傘下に独立した社長のいる企業でした。
この社長を仮にAさんという事にしますが、最初の1年は、価格攻勢で売り上げは順調も、利益が思ったほどでは無く、逆に赤字決済でした。
ですが、本部からの売上のノルマをこなすべく、本当に寝ずに働いていました。
最初の店舗は40坪程度のお店でしたが、新規の店舗は200坪の大型店。
当然と言えば当然ですが、最初のお店の5倍の大きさの店舗で、ノウハウの無いA社長はとにかく身を粉にして働いていて、朝は5時過ぎから、夜は深夜の2時過ぎまで働いていた。
普通の考えですが、いくら仕事を一生懸命やり、寝ずに働いたとはいえ、売り上げと利益が跳ねるはずもなく、開店から1年で資金繰りに困るほどとなっていました。
A社長は、本部に直訴し、もうこのお店では商売は出来ないと何度も言っていた様な事も聞きましたが、それを本部は無視し、営業を継続せよ。
との命令で、仕方なく営業を続けていました。
そして急展開に…
そんなある日、私はA社長の元を訪れましたが、驚くほどげっそりとした顔で、今にも倒れそうな感を受けました。
私は気分転換に飲みに行きますか?
って聞いたら、返事が無い。
その日から数日後にA社長の訃報を聞いたのでした。
自己破産すれば命は守れたはず。
私はそこまでの事情とは知らず、かなりびっくりした記憶が有ります。
そこで先程出て来た、仮にX社長と言いますが、『借金ぐらいで死ぬ事はないのに…馬鹿な奴だ…』と涙ながらに語ったX社長。
葬儀の席で、そのX社長と隣の席で通夜振る舞いをしながら話をしましたが、その際、X社長は、『自己破産をすれば命は助かったのに…。』と涙ながらに語っていました。
そして、『命よりも大事なものはないんだよ。』
っと、私に告げたのでした。
ケース2・B社長の場合。
次はB社長の話に移ります。
B社長も小売業を営んでおり、父親の代から長年小売業に携わっていましたが、父親の代からの建物で、かなり手狭になっていたので、思い切ってビルを改装する事にしました。
ただ、普通にビルを建て替えていれば問題は無かったかと思いますが、運悪くというか、自社ビルの隣の家の方がお亡くなりになり、B社長にビルを建て替えるのならばこの土地をお売りしますよ。
との事で、元よりのビルの面積の倍の面積のビルを建てる事となりましたが、それが本当に失敗の元でした。
B社長とは、多い時には週に3〜4回、呑む仲で、とても可愛がってもらいました。
ですが、ある日呑みの席で、ビルの大きさが倍になっても大丈夫なのですか?
って聞いたら、銀行が融資を通したから大丈夫。
との事で、ビルの建設が始まりました。
そしてビルは完成し、当初の予定の4階建てのビルの3倍の12階建の立派なビルが出来上がりましたが、これが悲劇の始まりでした。
貸店舗が埋まらない。
当初、ビルの1階、2階を店舗とし、残りの地下1階から3階以上はテナントが入り、それで返済出来ると思っていた様です。
しかし、ビルを建て替えていた頃から景気が悪化し、リーマンショックの煽りをもろに受けてしまい、テナントは2つしか埋まらない状態に。
なので、当初予定していたテナント料よりも安価に設定をしてテナントは徐々に埋まって来ましたが、それだと当初の銀行の融資の返済予定に到底足りない状態でした。
こちらも自己破産すれば命は助かったのに…。
B社長も普段はイケイケの感じの社長でしたが、根は真面目そのもの。
その頃から私はB社長から頻繁に呑みの席に呼ばれる事も多く、多い時は週に5回は呑みに行っていた記憶があります。
ですが、自分の胸の内は明かさずに、ちょっと引くぐらいに饒舌で、お酒は弱いのに酔ってはビルさえ建てなければこんな事にならなかったのに…。
と愚痴を言っていました。
正直、私もちょっと心配はしていた。
当初は4階建ての小さなビルにする予定が3倍の12階建てのビルになったのですから。
そして銀行からの毎月の請求に…
そうこうしている内に、銀行から毎月の返済が滞っているので、抵当に入っていたビルを売却する様に迫られ、とうとう昼休みの誰も居ない部屋で首を吊ってしまいました。
銀行はよく言われる様に「晴れている時に傘は貸してくれるが、雨の日には傘を貸さない』という。
毎月の返済日にはとにかくビルは銀行の所有になると言われ、競売にかけるとの最後通告が有ったらしい事を奥さんに聞きました。
その際の葬儀の席で、やはり懇意にしていたX社長がA社長の時と同じく、『自己破産をすれば、ビルは抵当に入っても命は助かったのに…。』
とこぼしていました。
自己破産は人生の終わりではない。
A社長も、B社長も、X社長の言う様に自己破産をしていれば今も元気に生きていたのかと思います。
ただ、借金で首が回らない時は大体『思考停止』に陥っていて、徐々に自害するしか無いと言う結論に至ります。
これは私の様に、たった300万円程度の借金ですら、自害を考える程で、実際に未遂には終わりましたが、◯を吊って失敗した。
思考停止に関する記事は下記のリンクからお読み頂ければ幸いです。
ここに書いている様に、『思考停止』と言うのはとても恐ろしいもので、大体の場合、自分で気づかない内に『思考停止』の状態に陥る事が多い。
借金が300万円程度の私でさえ、そして1度自己破産を経験している私でさえ『思考停止』に陥っていた。
私の場合は、自害が未遂に終わり、◯を吊ってから意識を失い、何時間後かに気がついて、生きてる事を実感し、そこでもしかしたら他に方法があるかも?
って思い気が付いたので、そこは正直に言って、今は死ななくて良かったと思っています。
その自害の未遂の際、再度ググって完全に自害する方法を調べた時に、検索の1番上に出て来たのが自◯相談ダイヤルでした。
そこで試しに電話をして、相談を受けた時に、法テラスの存在を教えてもらい、現在に至ります。
都道府県により若干の受付時間が違いますが、そこまで追い詰められている方は、すでに『思考停止』している場合が多いので、下記のホットラインに電話をする事をお勧めします。
私は幸い、自◯未遂で終わり、そこから上記の機関に電話をし、なんとか思考停止から逃れられましたが、もしも◯吊りではなく、電車に飛び込んでいたら今の私は存在していなかったと思います。
最後にX社長の口癖を。
『自分で作った問題は必ず自分で解決する事が出来る』
との事です。
現在、借金の問題で困っている方も、上記の機関に電話する事で『思考停止』から抜け出す事も出来る可能性が高い。
まあ、私にコメントで相談しても、私に分かる事はお答え出来ると思いますので、是非コメント欄から相談して頂ければと思います。